【読書】アイデアの作り方
最近、本を読んでいなかったのですが…。
とても薄かったので、読もうと思いました(^^;
でも、内容はぎゅっぎゅっと詰まってたので、紹介します。
ジェームス・W・ヤングさんの『アイデアの作り方』です。
INDEX
『アイデアのつくり方』
これが表紙なのですが、私がTSUTAYAで見つけたのは、全然ちがうビジュアルでした。
こちらです。
そう、これ、全部帯みたいのを重ねただけ、です。
最近こういうの、ありますよね。
前からある本なんだけど、表紙を変えることで、興味を持ってもらおうとしている、アイディア表紙(帯?)。
そうです。
出版社の思惑にハマりました。
初版は1988年です。
アメリカで原著が出版されたのは1940年。79年前の本です。
ビジネス書で、しかもアイディアの本…私、普段なら、こんなに古いと買いません。
小説なら買いますが、ビジネス書は情報が古かったら意味がないので、買わないのです。しかもアイディアとなると、更に。
そんな私のような人間向けに、もう1つの仕掛けが……
『60分で読めるけど、一生あなたを離さない本』
帯と、このフレーズ…まんまと思惑にはまり、買ってきました。
内容
アイデアとは、=ひらめきというわけではなく、手順を踏んでいけば生まれるものだ、というのがこの本です。
「ひらめく瞬間」は私たちのイメージと同じように、突然やってきます。ただ、そのためには前段階が必要なのです。アイデアというのは既存の要素の組み合わせなので、面倒くさがらずに1からステップを踏んでいけば、誰でもその瞬間がやってくるというのです。
ステップは次の5つです。
1.資料(情報)を集める。
2.集めた情報を、心の中で咀嚼する。
3.問題を意識の外に置いて、創造力や感情を刺激する(ホームズが映画を見に行ったりするように)。
4.常にそのことを考えて、ひらめく瞬間を待つ。
5.出てきたアイデアを具体化し、展開する。
このステップにそって、具体的な内容を解説していきます。
アイディアを出すことが目的で、形作る方法を書いているわけではありません。
つまり、どんなジャンルの方にもおススメできる形になっています。
ジェームス・W・ヤングさん
この本を書いたジェームス・W・ヤング氏は、広告代理店で働いていた方です。
そしてアメリカ最大の広告代理店トンプソン社の、常任最高顧問を長く勤めました。
現在、インパクトのある広告やCMを目にしている私たちは、広告代理店はとにかくアイディアが必要になる仕事だと、わかりますよね。
アイディアを、出し続けなければならない仕事です。
その頂点にいた人が、どうすればそのアイディアを出すことができるのか、誰でもできるように、必要最低限の言葉だけで書いたのがこの本です。
必要最低限…つまり、無駄がないんです。
1940年から世界で読み続けられているのは、そういうことなのかなと思います。余分なものがないのです。
感想
このタイトルに手を出したくらいです。アイディアの出し方、あるなら知りたいんです。
でもこういう本はいっぱいあって、読み終わると大体、
「だから、それができれば苦労しないんだよ…!!」
という内容なんです。
そのため、今回も半信半疑でした。しかし、表紙のデザインにもてあそばれて、買いました。
しかも読み始めたら文章が読みづらくて、もしかしてこれはすごく古い本なのでは…?とやっと気づいたんです。こんなにも古いのか!と気づいてからは、ちょっと読む気をなくしました…。
「60分で読める」とか「60分もかからず読めました!」ていうレビューがある中、90分かかりました。
ですが、読み終わった今は、勇気をもらった気持ちです。
手順としては、真新しいことはありません。私は、今までやっていたことでした。
ですが、順序が、違いました。
まずは「1.情報を集める」こと。しかし、実際にはこれが「どんなに無視されているか」と…。
心当たりが、ありすぎるのです。
私は1を軽くこなして…「3.想像力を刺激する」ところに飛んでいました。
そうなんです…「ラク」を…求めていたんですね…。
そして思い出してみると…読みこんで読み込んで、問題とは関係のない映画を見てきて、もう一度読み込もうと昔ながらの喫茶店でコーヒーを頼んだ瞬間に「ひらめいた」経験があることに気がついたんです。
あれは、この順番に沿っていたんだな…と、今更気がつきました。
私は方法を知らないだけなのかもしれない、と、勝手に勇気をもらいました。
「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」…。
納得です。
いろんな知識を蓄えたい欲が、今はあります。
相変わらず仕事は大っ嫌いだし明日が来なければいいと思っていますが、知識を蓄えたい欲のおかげで、ちょっとだけですが…生きることが楽しいです。単純すぎますね(笑)。
アイディアを求めている方はもちろん、もうちょっと面白く生活したい方にも、おススメです。