【三島由紀夫】スカッとする女性の小説2冊【エンタメ小説】
学生時代から大好きな、三島由紀夫。
こういう本についてはうまく書けないので、紹介できるのはもっと先だと思ってましたが…。
モヤモヤしてる時に読んだらスカッとしたので、書きたくなりました(°▽°)
INDEX
三島由紀夫
三島 由紀夫は、日本の小説家・劇作家・随筆家・評論家・政治活動家・皇国主義者。血液型はA型。戦後の日本文学界を代表する作家の一人であると同時に、ノーベル文学賞候補になるなど、日本語の枠を超え、海外においても広く認められた作家である。
(Wikipediaより)
三島由紀夫といえば、割腹自殺のイメージが強いんですよね。すごい、厳しいというかそんなイメージがあって、読まない人には古臭そう、難しそう…というイメージがあるようです。
でも美しい日本語で小説を書く人なので、当然ファンもたくさんいます。
しかも…意外とテンポが良くて読みやすくて、おもしろいんですよ。
『エンタメ小説』として再注目されている三島由紀夫
三島由紀夫といえば、新潮文庫の赤い背表紙の"純文学"というイメージでした。
有名な『潮騒』や『金閣寺』など、美しくカッコいい日本語だから、世界も繊細で魅力的なんです。
そこに新しいイメージを提示したのが、筑摩文庫。
ちくま文庫の営業担当さんが、『命売ります』を「隠れた怪作小説 発見!」というキャッチコピーで2015年、「三島由紀夫のエンタメ小説」という新ジャンルを開拓しました。
開拓というか、もともとあったものなので言葉のとおり隠れているものをなんとか世に出そうと、きっとめちゃくちゃ頑張ったんですよね。出版社に勤めたいと思う人が思い描く夢のようなお話。しかも、ほんとにみんなが手にとってくれて、結果がついてきたんだから…ほんとにお話みたい。羨ましい!
そんな「エンタメ小説」的な作品の中から、2冊だけ紹介します。
文字が大きくてリズミカルで、サクサク読めてしまいます。
夏子の冒険
芸術家志望の若者も、大学の助手も、社長の御曹司も、誰一人夏子を満足させるだけの情熱を持っていなかった。若者たちの退屈さに愛想をつかし、函館の修道院に入ると言い出した夏子。嘆き悲しむ家族を尻目に涼しい顔だったが、函館に向かう列車の中で見知らぬ青年・毅の目に情熱的な輝きを見つけ、一転、彼について行こうと決める。魅力的なわがまま娘が北海道に展開する、奇想天外な冒険物語!
(「BOOK」データベースより)
夏子はわがまま娘だけれども、とっても美人。この紹介文を改めて読むと、まるでかぐや姫ですね。
夏子を自分のようだと思う人も、自分とまったく違うと思う人も、憧れる人も、絶対仲良くなれないという人も、いるでしょう。
でも本当は…心の底では…憧れてしまうと思う。夏子の自由奔放で、一本気な性格。
この本は最後まで読んでください。
スカッとしますから!
最後の一文まで、ちゃんとよんでくださいね!
この本は1冊とおしての………書いていいわかんないです^^;
もう…読んでください。
肉体の学校
裕福で自由な生活を謳歌している三人の離婚成金。映画や服飾の批評家、レストランのオーナー、ブティックの経営者と、それぞれ仕事もこなしつつ、月に一回の例会“年増園”の話題はもっぱら男の品定め。そのうち一人元貴族の妙子がニヒルで美形のゲイ・ボーイに心底惚れこんだ…。三島由紀夫の女性観、恋愛観そして恋のかけひきとは?
(「BOOK」データベースより)
文章だけなのに…文章だけだから?すごくおしゃれでスタイリッシュ。
主人公の妙子は、自らがデザイナーであるブティックを持つ、30代の元男爵夫人。生活も恋愛も自由奔放。三島の美しい日本語であるせいか、とても美しい光景が浮かびます。
そんな世界の、恋愛のお話。
元華族なんて聞くと、清いお付き合い…なんてとんでもない。いろんな人の言葉を借りてしまうけど、まるで『Sex and the City』。
妙子の気持ちが私にも突き刺さるように痛くて痛くてしょうがないところもありました。この2人の最後はどう終わるんだろう。三島はこんな恋愛をどう終わるんだろう…と、読んでいる間は仕事中も考えてしまいました。
最後は…女はそうでなくちゃね!て、自分はそう生きられるわけでもないのに(^^;)、さっぱりした気持ちになりました。
最後なので書けないですけど…元気になります。読んでみてください。
文字数が多くなるので、とりあえず2冊を選びました!
本当に面白いしサクサク読めるので、読書が苦手な人にもオススメですよ。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!