チェリーピッキング
BSジャパンで、朝に放送している経済番組がいくつかあります。私はメイクの時間に放送されているモーニングサテライトを、20分くらいだけかけて、聞いたり聞いてなかったりしています^^;
その番組の中で「パックンの眼」というコーナーがあります。
先日のブログでも少し触れた、お笑い芸人のパックンマックンのパックンが持っているコーナーです。いつもちょっと変わった目線で話題の出来事を見て行くので、やってる時はつい見ちゃいます。
金曜日のテーマは「チェリーピッキング」でした。
チェリーピッキングとは
私は初めて聞いたのですが、直訳すると「さくらんぼ狩り」。自分んにとって都合の良いデータを使って説明することを言うそうです。
↓チェリーピッキングの詳しい説明がウィキにありました。
チェリー・ピッキング (英: cherry picking) とは、数多くの事例の中から自らの論証に有利な事例のみを並べ立てることで、命題を論証しようとする論理上の誤謬、あるいは詭弁術。
cherry-pickingの語義はサクランボの熟した果実を熟していないものから選別することであり、転じて「良い所だけを取る」「(特売品専門の)購買者」「つまみ食い」の意味で使用される。
(ウィキペディア)
パックンは大統領選の話題でこの言葉を取り上げていました。実質GDPや名目GDPなど、その候補者にとって都合のいい方のデータを使って国民に訴えているが、これは誰しも当然のことなので、説明される側が、その情報を理解して判断する必要がある…ということだったと思います。
日常のチェリーピッキングを考える
一例でしかないです。
テレビ番組
たとえば通販番組。あれはもはやギャグレベル。
1番身近なのは、CMでしょうか?
15秒なんて短い時間で紹介するのは大変なことなので仕方がないところもありますが、言いすぎ(笑)っていうのありますよね。何度も見ているうちに頭の中に入ってしまって、見かけたら買う時ありますよね。そして失敗する時、ありませんか?もちろん買ってよかった時もありますしね。
結局、自分で感じたことが真実っていうことです。
ネット
ネットは特に多いですよね。
というか、言うまでもないですよね。
子供に悪影響なものを排除しろっていうのと同じことで、ネットでチェリーピッキングをするなっていうのは、違いますよね。ネットの世界は誇張することが多いと思うので、お仕事にならない人がいっぱい出てきちゃうと思います。
商品の紹介や物事に対する厳しい意見など、大げさに言ったりするけど本当は、そういう見方もある、なんですよね。
「ブログに書いてあるから」「ユーチューバーが言ってたから」
そんな一言で済ませないで、自分でも判断することが大事です。
営業
これは、大体の人たちが疑ってみるんじゃないかなぁと思います。私もです。キラキラした言葉ばっかりなのは絶対おかしいですよね。
でもこの場合は、目の前に人がいます。
・だから質問できる
・だから断れない
どっちもあるんですよね。
チェリーピッキングを意識して、営業さんとはちょっと違う角度から見てみることで、ちょっと痛い質問をなげかけることができます。それに対してどう返してくれるかで、目の前の人を見極めることができます。
私はこういうの、結局人で決めちゃんですよね…
ちゃんと商品を見極めて決めましょうね!
チェリーピッキングの考え方
ちょっとびっくりしたのが
「都合のいい方のデータを使って国民に訴えているが、これは誰しも当然のこと」
っていうところです。
自分にとって都合のいいものを見せるのが当然、とはっきり口にしてしまえる(笑)潔さというか、さすがだなと思いました。日本じゃない大学ではプレゼンの仕方も勉強するというから、本当に当然のことなのでしょう。
ということは、私たちの知識や判断力を、説明する方は最初から信じているんですよね。
無責任と思うかもしれませんが、もしかしたら私たちも説明する側が知識や判断の材料すべてをわかりやすく説明してくれるはずだと、頼りすぎているんじゃないか?と思いました。私が知識10のうち0というのは、それはそれで全く興味がない無関心ということですよね。今まで無関心の状態でいておきながら全部説明するはずって…ちょっと自分勝手かもしれないなと思いました。
だって、嘘をついてるんじゃないんです。ちょっと自分寄りなデータを使っただけなんです。なぜなら、わかりやすいから、印象付きやすいから、だと思います。
実際、「実質GDPはこうなんだけども、名目GDPはこうなっているからあの政党はだめだ!」て言われても、フォローしたの?非難したの?て感じで、盛り上がらないですよね(笑)
シンプルな主張は疑ってみる
なんでも疑うってのはよくないしけど、主張されたものに関しては、ちょっとだけ、違う角度から、俯瞰して見てみたらいいのかな、と思います。
大きい決断なら特に、いろんな角度から。
疑うというよりはいろんな考え方を探る、という感じかな?
やっぱり大事なのは、外見じゃなく中身ってことですね。