いちばんちいさなうみ

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萩尾望都作品よりオススメ5冊【文化功労者選出おめでとうございます】

今日、嬉しいニュースがありました。

令和元年の文化勲章、文化功労者が発表されました。

文化勲章には、ノーベル化学賞に決まった電気化学の吉野彰さんら6名。

文化功労者には、歌舞伎の坂東玉三郎さんや映画の大林宣彦さん、そしてメディア芸術(ゲーム)の宮本茂さんや、漫画家の萩尾望都さんら21名が選ばれました。

宮本茂さんは「スーパーマリオ」シリーズを作った人ですし、萩尾望都さんは少女漫画の天才です!

嬉しいので、今日は萩尾望都さんの漫画から5冊、紹介します。

 

INDEX

 

萩尾望都さん

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5月12日生まれ。福岡県出身。1969年に『ルルとミミ』でデビュー。『トーマの心臓』『半神』『残酷な神が支配する』など数多くの代表作がある。『11人いる!』『ポーの一族』で第21回小学館漫画賞を受賞。「月刊flowers」に連載した『バルバラ異界』で第27回日本SF大賞を受賞。2011年、第40回日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞を受賞。2012年、紫綬褒章を受章。2016年度朝日賞受賞。

(月刊flowers/萩尾望都プロフィール)

 

ぜひ読んでほしい5冊

今年で漫画家生活50年!という萩尾さん。

50年も描いてらっしゃるので、作品がたくさんあって…わたしも全ては読んでいません。

が…なにを読んでも、感動します。

なにを読もうか迷っている方に、わたしのオススメ5冊を紹介します。

なのはな

東日本大震災の、福島の原発事故に関するお話です。

原発をサロメに例えたお話もあり、発想に脱帽です。

たくさんニュースを見ていたはずなのに、プルトニウムについてなにも知らないんだなぁと、自分がなにも知らないのだということを、少女漫画を読んで知りました。

萩尾さんが原発事故に衝撃を受けて発表した作品ということですが…原発事故をこうして真正面から扱ってくれる少女漫画があるということに、私は衝撃でした。

誰にも忘れて欲しくないし、この本が一人でも多くの方に読まれて欲しいです。

半神

初期の短編集です。

「異色短編」といわれているようですが…。

『半神』は、体がくっついて生まれてきた双子の女の子。生きるために切り離す手術をしなければならず…というお話。

こんな内容が、たった16ページなんです。たった16ページに、内容はしっかり、ぎっしり入っています。

しかし16ページしかないので、さらっと読めてしまいます。

だけど、詰まりすぎてて…あと味が、もやもやというか、切ない…。理解ができないわけじゃないです。だって、すごくわかりやすく描いてくれているので。なのに、もう一回読んでしまいます。

ウは宇宙船のウ

この本は、原作がレイ・ブラッドベリ。

レイ・ブラッドベリの本を、漫画にした本なんです。

こちらは、難しいです…。

全部親切に教えてくれるタイプの漫画ではありません。しかし…詩的な文章と、綺麗な絵がたまりません。正直全部はわかってないです。でも、美しくて静かで…不気味な雰囲気…たまらないんです。

SFが大好きな萩尾望都さん。大好きで楽しんで描いているのが伝わってきて、わたしもSFが楽しくてたまらなくなりました。

特に『霧笛』が好きです。すごく、切ないんです。

ブラッドベリ、読みたくなりました。

と言いながら、まだ読んでないんですけど…( ;∀;)読んでなくてももちろん、楽しめます。

11人いる!

代表作に並べられる本です。

舞台は宇宙大学の受験会場。もう、なにそれ!?ですよね(笑)。

外部との接触を断たれた宇宙船で53日間生き延びることが、受験内容。

その宇宙船にいるのが10人なはずなのに、11人いるっていう問題から始まります。

当然、面白いです。SFでスケールがとっても大きいのに、置いて行かれることがない不思議。むしろ一緒にいるような、とても楽しく読める漫画です。

登場人物も、もちろん「普通」の人間ではありません。

いやもう、私たちの考える「普通」って、普段の生活って、どこまでスケールが小さいんだろう!と思ってしまいます。

世界の見る目が変わります。

ポーの一族

萩尾望都さんといえば…やっぱり、『ポーの一族』です!

私が萩尾作品にハマったきっかけが、この本なんです。全世界に読んでほしい。

永遠の時を生きるバンパネラ(バンパイア)のお話です。

主人公のエドガーと、妹メリーベル、そして引っ越した土地に住む少年アランと出会うお話からはじまります。

すべて一話完結型なのですが、すべてのお話が繋がっています(時代が前後するのも面白いところ)。

1話読み終えた時、1冊読み終えた時…いちいちため息が出ます。天才です。

私、普段は少年漫画が多いので、この絵にはなかなか手がでませんでした。絵も内容も装飾がたくさんで、いかにも少女漫画。ちょっぴり恥ずかしいんです。

でも…そんなこと、気にする必要はありませんでした。

内容は芸術です。

男性にもオススメします。

宝塚で舞台化されるのも、いまだにファンがたくさんいるのも、納得です。 

しかも、40年ぶりに連載再開という、奇跡まで起きてしまいました…。

ずぅっと描いているとはいえ、こんな奇跡があっていいのだろうか…。

アランとエドガーの行きつく先は少し不安でドキドキしますが、リアルタイムで読める、しあわせ!

全世界に読んでほしい(2回目)。

 

いかがでしたか?

急いで書いたので結構雑になってしまって、反省していますが…1冊でも、気になってもらえたらうれしいです。

以前も書きましたが、萩尾望都さんの作品の女の子は、悩みながらも前向きで、自己肯定感にあふれています。

「あ、こうして生きていいんだ…!」と、気付いたのは、萩尾さんの作品「11人いる!」を読んだ時でした。

↓その過去記事貼っておきます。

www.rubyrubysea.com

みなさんにもそんな何かを感じてもらえたら嬉しいです。

よろしければ、読んでみてください。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。